ソープワート(2014.6.21)

Saponaria officinalis(サポナリア・オフィキナリス)ナデシコ科の多年草です。
6−7月になると、房状に花を咲かせます。薄ピンク色は、サクラ貝を連想させます。

咲き終わった茎を切り取ってあげると、
脇から花芽をだし、次々と咲いてくれる花です。
単衣もあるようですが、我が家のは八重咲きです。
甘く濃厚な香りは、花の外観からでは想像がつかないかも知れませんね。
ウリハムシが良く寄ってきます。放置しておくと、花びらをすっかり食べてしまいます。

葉、茎、根にサポニン含み、この成分が、天然の洗浄剤として利用されてきました。
葉、茎、根を刈り取り、雨水や軟水(化学的に処理された水道水は不可)に晒した後、
30分茹でると、石鹸ににた液がとれます。これを洗浄剤とするそうです。
ものの本では、古い貴重な織物を鮮やかに蘇らせるので、現代では、
博物館で、織物の洗浄用に使われているそうです。
今度、このエキス作りを試したら、ここにアップしますね。

また、サポニンには、
鎮咳、去痰作用があり、比較的多く含む根をが利用されます。
キキョウ根やセネガ根の代用としても利用されているとか。
ソープワートの学名に使われている、『officinalis』は、『薬用の』という意味です。
このエキス、界面活性作用が魚の鰓を閉じてしまうため、毒性を発します。
池の傍には植えないで下さい。

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